
金焔を頂戴く、青身の正見尊
皆さま、はじめまして。
「魔王」と申します。
自分のオリジナル・ソフビ作品を共有させてください。
この作品は、いわゆる「キャラクター設定」から作り始めたものではありません。
出発点にあったのは、人間が本能的に持つ生き延びるための感情でした。
怒りや恐れは、必ずしも悪意から生まれるものではなく、
自分自身や、大切なものを守るために生じる感情でもあります。
もし、忿怒・守護・恐怖を同時に内包した存在が、
ひとつの形として顕現するとしたら——
それはどのような姿になるのか、という問いからこの造形は始まりました。
仏教における忿怒尊や守護神、そして魔性的なイメージを参照していますが、
特定の神仏像を再現することは意図していません。
青い身体、骸骨の意匠、背後に広がる炎のような輪光は、
装飾や善悪の象徴ではなく、
私にとっては異なる層の**「生命の表れ」**です。
造形の原型としては、
大元帥明王・蔵王権現・青面金剛神という三尊の護法を意識し、
忿怒、智火、覚性という性質を、
ひとつの「存在」の中で交差させることを試みました。
どれか一尊を写すのではなく、
精神性が共鳴する一点を探る感覚に近い制作でした。
制作では、あえて手作業の重さや不完全さを残しています。
ソフビという素材は、玩具と彫刻の中間にあり、
親しみやすさと距離感の両方を持っています。
この曖昧さこそが、この存在を託すのに相応しいと感じました。
これは「理解される」ための作品ではありません。
手に取る人それぞれが投影し、解釈するための存在です。
不安と静けさが同時にあり、
「荘厳」と「可愛さ」の狭間に留まるようなバランスを意識しています。
写真は試作段階のものです。ご覧いただけたら嬉しいです。

【魔王權現.正見尊】
写真は試作段階のものです。ご覧いただけたら嬉しいです。



コメント
とても魅力的なソフビですね